世界はそれを愛と呼ぶんだぜ

なんでサンボマスターって、こんなにいいんだろう。

と言っても「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」と「世界を変えさせておくれよ」しかまともに聴いたことはないのですが。

まずこの歌い方が好きです。

アクセントというか、強調するところでしっかり叫ぶというか、がなるというか、念が籠もってのがいい。怒っているような、もどかしくてイライラしているような、でも伝えたくて仕方ないような気持ちの籠め方で。

あとこれは、「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」の話なんですが、歌詞もすごくいいです。

「昨日のあなたが偽と言うなら 昨日の景色を捨てちまうだけだ」というフレーズがあるのですが、これって、嘘を吐かれていても許すってことですよね。好きな人に嘘を吐かれていたら、そりゃ悲しいですし、怒ったりもするでしょうし、失望もすると思います。でも、最終的に許すという態度が表れているのがすごく好みです。

「心の声をつなぐのが これほど怖いものだとは」というのも的を得ていると思います。人と関わることって、一筋縄ではいかないし、タイミングが悪いとすごくこじれるし、ちょっとしたことで関係が消えてしまうこともあります。確かに怖い。でも関わらずにはいられない。認められたいし、認めたいし、慰めてもらいたいし、慰めたい。欲望があるからやめられない、というのを歌ってくれていて、なんだか安心するんです。

なんでしょうね、彼らの歌を聴いているとすごく救われるんです。

もっと、サンボマスター、聴こう……。